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【後藤繁雄『五感の友』】聞き上手はモテ男子へのメソッド

なんか盛り上がったみたいですね、甲子園。がんばったね日本文理ナイン。
もともと野球はあまり興味がなかったのだが、社会人必須のアプリケーションと
して『野球の話題』を数年前にインストールして以来、なんとかゲッツーだの、ペタジーニだの、オレ竜だの、それっぽい単語を駆使しながら、乾いた会話を続けられている。で、なんとなく毎年見るようになった『熱闘甲子園』。今年はナビゲーターが栗山英樹だ。前々から気になっていたのだが栗山はインタビューが下手クソだ。インタビューアーが事前に準備した資料を元に仕事を進めるのは、是、当然。栗山がやっていないってんじゃない。むしろやり過ぎる。お茶の間の我々は不器用でも、現場の人間の言葉で語られる、ちょっとした秘密を聞けるのを期待してるのに…

Q:『イーゴン選手は練習にかなり変わったメニューを取り入れていると伺いましたが…?』
イ:『▲▲のスキルアップのために、3年前から○○を取り入れています。』
Q:『ほ~○○!何でまた、そんなものをメニューに組み込もうとお考えになったのですか?』
イ:『3年前に戦ったサモア人の女豹のような動きが~~』
Q:『ほ~!女豹ですか!』……以下続く

なんて感じにね。ところが、栗山はまずは自分の求める結論ありきで話を進める
。極端に言えばこんな感じ。

栗:『イーゴン選手は▲▲のスキルアップのために練習に○○を取り入れているのですよね?』
イ:『…はい。そうです。』
栗:『それはやはり3年前のサモア人選手とのに対戦時に学んだ相手の動きからヒント得たトレーニングなのででしょうか?』
イ:『…まぁ。そうです…。』


…つまんない。徹子の部屋の悪しき流れを汲む黒話術だ。私が聞きたいのは栗山の話ではなく、イーゴン選手の話なのだ。ところが、この人は自分の言葉として紹介してしまう。で、ふと我が身を省みれば、私も、かなりの聞き下手だ。会話の弾んでしまう友人との間では、相手の話を最後まで聞かずに、殆ど喰い気味で合いの手を入れている。たぶん、私も“良いこと言いたい病”だ。しかもかなり重篤。これはイカンね。治さなきゃイカンとは常々思っているのだよ。

…と枕が長くなりましたが、おすすめするのはコレ

5_SENCES.jpg


『五感の友』リトルモア刊/後藤繁雄著。資生堂『花椿』で連載していた「Q」をまとめたものなのだけど、バラエティに富んだインタビュー対象者、対象者のアウトラインを最低限必要なレベルで説明していく文章力。本当に微妙なさじ加減。ダルくならずに、もの足りなくならずに、キチンと“現場の声”を伝える編集力は、んもう!ってくらいに素晴らしいのだよ。(氏が好きな写真関係の話になると、少しだけ栗山病になってるけど…)世の中みんな、すべて“箇条書き”で判断するようになってきてる気がする風潮の中で、こんな風に人の話が聞けて、こんな風に人に伝えられたら、どんなに人生が楽しかろうよ。と思う。これは、自分の中で何度も反芻したい、決して声に出して読みたくない日本語。

ちなみに、愚痴ってるカワイコちゃんがいたら、最後までウンウン頷きながら聞いてあげるのが男の仕事。間違っても途中で理知的なアドバイスなんかしちゃダメ!例え、それが正論であったとしても、だ!女子は、お前のつまんない答えなんて求めていないぜ。ただ最後まで、ちょっぴり不幸なワタシの話をちゃんと聞いて欲しいだけなんだってば。

- 3 Comments

コンバット越前  

エゴノムのコメント欄はもはや通常のコメントの域を超えたバイト数に成り立つと見た。

2009/08/29 (Sat) 15:39 | EDIT | REPLY |   

のぶ  

オウ!やっぱ、来るよ!後藤繁雄w

そうだね。イーゴンとは後藤繁雄について話した記憶がない…
スーザン・ソンダクに興味を持ったのも氏のおかげ。

私はLIFE WORKSよりも、インタビューもの中心に読んでますよ。『彼女たちは小説を書く』『独特對談』もちろん『トランスパランス』も!

おすすめの『五感の友』は『独特對談』の続編にあたるのだけれど文章の構成がブラッシュアップされてて、格段に読みやすくなってるので、そんなものいるのか分かんないが、エゴノムファンにすすめてみたぜ!

どうでもいいけど、エゴノムのコメントって、やたら長くね?




2009/08/28 (Fri) 19:58 | EDIT | REPLY |   

イーゴン  

来た!やっぱここだ、後藤繁雄だ!

後藤繁雄、俺も大好きでほとんど読んでます。
『独特對談』『トランスパランス』『天国でブルー』『skmt』『独特老人』など。
この人のインタビューはすごくいい。

私が特に好きで何十回も読み返したのが『トランスパランス』。

ロバート・メイプルソープ、パティ・スミス、ダムタイプの古橋悌二、YMO、スティーブ・エリクソン、ナン・ゴールディンと荒木経惟、ビートたけし、などなど、90年代に異彩を放ったキーパーソンへのインタビューが中心となってはいますが、後藤自身の出自や思春期のエピソードも書いてあって、興味深かった。

自分は「透明人間」になりたかった。って言ってんですよ。透明=トランスパランスですね。

これホントに彼を形容するのに相応しい言葉だと思いますよ。

後藤繁雄は、人の口を借りて、自分の考えを語らせているようで、なんていうか、「逆イタコ」みたいな。

この本まだ読んでないから絶対買う。


っていうか、のぶさんと、後藤繁雄のこと、一回も話した事無いですよね?
やはりマークしてましたか。さすが。

2009/08/28 (Fri) 01:23 | EDIT | REPLY |   

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